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みどりの風ブログ

#1348 農業にかける青春!勢多農林高校


(1月11日収録)

今回は、農業課程のある県内の高校の中から
勢多農林高校にお邪魔しました。


学校の概要について教えてくれたお二人。
「この学校で、牛や酪農が大好きになりました。
 農林大学校でもっと学んで、将来は群馬の
 酪農を盛り上げられるようになりたい」
と天沼さん。頼もしい限りです!



こちらは植物科学科のトマトハウス。

勢多農では、トマト・きゅうり・梨について
ASIA GAPを取得(当時、全国2校目!)。
「食の安全や環境保全に取り組んでいる
農場である」と認証されました。

袋詰めの際は、
・異物混入を防ぐため必ず帽子と手袋を
・トマトを置く時は机を拭いてから
・袋に入れる前にタオルでトマトを拭く
などを徹底します。

「当たり前のことを当たり前にやる
 ということの大切さが学べて良かったです」

農作業の計画を立て、実践した結果をチェックし
記録を残すことで、生産工程を管理します。
120以上あるチェック項目を確実に守り、
常に改善点を見直していきます。



上泉にある梨のほ場では剪定枝の片付け中。

枝を放っておくと、病害虫が住みついたり
作業する人がケガをする可能性もあります。
作業者の安全管理も重要なポイントです。

梨の木の粗皮に住み着いた虫を削り落とすのも
この時期の大切な作業。
「このまま冬を越して新芽に悪さをするので、
 取らないといけないんです」


オリンピック等で提供できる食材は、
国際基準であるGAPを取得している物のみ。
「梨は東京オリンピックの開催される夏に
 収穫になるので、世界中の人に
 勢多農の梨を食べてもらいたい!」と
夢を話してくれました!



ブルーベリーの挿し木も教わりました。
(実は相当手こずりました笑)
「今はこんな枝1本の状態なのに、根が出て、
 大きくなって、実がなって食べられる。
 すごく達成感があります」




こちらは食品文化科の製造実習。
特に力を入れているのが、桑の葉を使った
加工品の開発です。

養蚕業の衰退とともに、お蚕の食べ物である
桑の畑も遊休地化してしまい問題に。
苦いけれど栄養豊富な桑の葉を
食材として活用する方法を研究しています!

生徒などにアンケートを取り完成した
桑の葉のパウンドケーキとマフィン。
苦味は全くなく、美味しいそうですよ♡



続いて、高校で初めて「農場HACCP推進農場」
の認証を取得した豚舎にやってきました。

食品の安全について危害の原因になるものを
明確にし、そこを重点的に管理するという
考え方で衛生管理を行い、その安全性を
第三者機関から認証された農場です。

豚舎へ入る時も、管理簿への記入や
消毒などを徹底します。

定期的な体重測定など、個体管理も大切。

元気な子豚達、つかまえるのは一苦労!

じっと身構える子豚ちゃんたち(笑)




最後にやってきたのは
バイオテクノロジー科の研究室。

バイオテクノロジーを駆使して、
植物の繁殖やキノコなどの食品の加工開発の
研究を行っています。

実は、上毛かるたにも詠まれる
藤岡市・桜山公園の冬桜が病気にかかり、
全滅の危機に瀕しているそうです。
そこで、病気の無い苗を作るため、
立ちあがったのが勢多農の植物バイオ研究部。
一昨年から、提供した苗を実際に
植樹しているそうです。

矢田さんも挑戦!
無菌状態で作業するため、クリーンベンチという
作業台の箱の中で作業します。
手の動きが限られるので、難しそうです!


「中学生の時にバイオテクノロジー科の先輩の
 研究発表を見て、地域に貢献しながら
 研究が出来るなんてかっこいい!と思って
 この科に決めました」と吉野さん。

先輩たちは、幻の大豆「アワバタダイズ」の
復活に挑戦したそうです。
きっと、吉野さんたちの研究に憧れて
入ってくる後輩もいるだろうなと思いました。



「6学科12コースで、地域密着で専門的、
 そして全国レベルの取り組みを行っています。
 紹介したい活動が多すぎて、
 絞るのが難しいですねぇ」と福島校長先生。
生徒たちの取り組みをとても嬉しそうに
誇らしそうに教えてくださいました。


ここで学ぶ担い手のタマゴたちが、きっと
未来の群馬の農業を背負って立つのですね!
とても頼もしく感じた一日でした!!

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