前橋市三夜沢町の黒崎誠さん（38）は、２００１年に就農し16年目。養豚一貫経営に取り組み、現在、両親と弟４人で繁殖母豚を１８０頭、肥育豚を約２０００頭飼育している。
　
　父が養豚農家だったこともあり、幼少時より自分が後継者であることを意識し、高校と大学では農業を専攻し、大学卒業後の研修を経て、農業で生計を立てたいと強く思い、就農。
　地元のＪＡ前橋市宮城青年部に加入し、施設・露地園芸などの違う分野で活躍している方たちとも関係を築き、２０１６年からはＪＡ前橋市宮城青年部長また同部協議会長を務めている。また、同ＪＡ女性組織協議会と合同で子供たちへの食農教育活動や独身青年農業者に出会いの場を提供する婚活イベントなどを精力的に行っている。
　
　そして、17年２月２日に長年の生産努力が実を結び、第24回群馬県枝肉共励会（肉豚の部）で名誉賞（農林水産大臣賞）に輝いた。
　
　今後の抱負について黒崎さんは「名誉賞（農林水産大臣賞）の受賞はとても自信になった。今後も家族や関係機関の協力を得ながら、安全・安心でおいしい豚肉を生産し、一人でも多くの方に自慢の麦豚を食べていただきたい」と笑顔で語った。