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JAあがつま・タラの芽
失敗を糧に 収量確保し産地化へ
吾妻郡東吾妻町で農業を営む小宮拓也さん(49)。コンニャクやズッキーニなど多品目の野菜を350㌃栽培する。
大学卒業後、渋川市にあるキノコ園で働き、1997年から地元の東吾妻町に戻り本格的に農業を始めた。
現在はタラの芽の出荷期を迎え、栽培に精を出す。小宮さんは「冬場に何か栽培できるものはないか」と考え、5年前にタラの芽栽培を始めた。栽培1年目は穂木が太くならず、まったく伸びなかった。「大失敗をして続けるかどうか悩んだが、いろいろな方からアドバイスをもらい、続ける事を決めた」と話す。
2年目からはマルチを張るなどの改善をし、収量を確保。今ではタラの芽栽培も軌道に乗り、7㌃まで圃場を増やす。「タラの芽は冬の栽培にとても良い。芽の調整ができるので、栽培計画が立てやすく、ハウスの中でできるので暖かい」と話した。
また、小宮さんは趣味として注文を受けたお客さんに自ら考えた格言を入れ、イラストを付けて納品している。小宮さんの楽しみの一つだ。
小宮さんは「地元の農家に栽培方法と魅力を説明し、もっと多くの方に栽培してもらうことが目標。自分でも今の規模を維持し、栽培をしていきたい」と語った。